建築設計関連の仕事をされている方や、建築が好きな方、iPhoneやデジカメで写真を撮りまくるという方におすすめのiOSアプリを20個、チョイスしました。
おすすめの20アプリとは別に、ただ単に私がオススメしたいアプリ6個もついでにご紹介しています。
残念ながら、アンドロイドで同じアプリがあるかは確認してませんので、AppleよりGoogleが好きな方はご容赦ください。
星の数ほどあるアプリの中から、アプリ選びの一助になれば嬉しいです。
建設関連や建築デザイン業界で働く方、写真カメラ好きの方におすすめのアプリ20選+6
Photo Eraser
Photo Eraserは、画像の中の「邪魔なもの」を自動で消してくれる、大変便利なアプリです。
チュートリアルからいきなりえげつないのですが、一緒に遊びに行った友人をなんと3人も「いなかった」ことにしてしまっています。
▼仲良し5人組は、うわべだけだった。
建築関係の写真で邪魔なものの最右翼といえば、「電線」ではないでしょうか。
▼そんな邪魔な電線も、このアプリでサラサラと作業すれば、こんな具合に綺麗に消えてくれます。
Photo Eraserを実際使ってみると分かりますが、結構感動的です。
最新のフォトショップとか、高性能なソフトを使えばもっと簡単なのかもしれませんが、手軽さと価格の安さがありがたいですね。
操作のコツとしては、ペンをなるべく細くして、ちょっとずつ消していくようにするとうまくいきます。
イッキに消そうとすると、背景がどんどんメチャクチャになってしまいます。
邪魔な電線や、ムカつくアイツをバンバン消しまくりましょう(笑)
差分カメラS
建築現場で一番げんなりするのが、「やり替え」です。
でも仕方がないのでやり直すとして、工事のビフォアアフターを写真でしっかり残しておかないと、あとでまた追求されても面白くありません。
そんなときこの差分カメラSで、やり替え前、やり替え後を、位置をぴったり合わせて撮影すれば、クライアントも納得です。
また、まったく別の使い方として、2重露光写真の作成にも使えます。
最初の写真を薄く表示させながら、2枚目の写真との重なりを調整したり、写真の濃さも変えられます。
幻想的な写真づくりにも使える、一粒で二度美味しいアプリです。
(2015年1月現在、購入できなくなっています。)
Fast Camera
Fast Cameraは超高速連写してくれるカメラアプリなのですが、はっきり言って、半分お遊びです。
超高速のシャッター音を聞くためだけにダウンロードする価値があります!!
想像を絶する高速連写っぷりをお楽しみください。
マシンガン撮影とはこのことです。
ちなみに、撮影した写真はカメラロールには入らないところが、実に良く出来ていてありがたいですね。
Grid Lens
Grid Lensは、いくつかのフレームに別れた状態で、フレームごとに写真を撮っていけるというアプリです。
文字で説明するとちょっとわかりづらいですが、アプリを起動すると下のような画面になります。
フレームは色々選べますが、上の画像は6個に分かれています。
この6つのフレームを1つずつタッチして、シャッターを切っていくわけです。
一つ写すごとに、移動したり撮る部分を変えたり好きなように撮影すると、下のような写真が撮れます。
1枚の写真で、より多くの情報を伝えられるので、場合によっては大変クレバーなプレゼンになります。
建築物の外観や、室内の様子、インテリアの雰囲気など、1枚にまとめてしまったほうが良い場合に役に立ちます。
Reflex
Reflexは、どちらかというと写真系SNSを楽しみたい人向けです。
建築好きはおしゃれな人(筆者は除く)が多いので、そういうSNSで遊んでいる人も多いのではないでしょうか。
普通は撮った写真に色々とエフェクトをかけて、イカした写真に仕上げますが、これはエフェクトのかかり具合を見ながら、写真を撮ることができるので、結構ラクできます。
写真は1:1(正方形)に仕上がるので、インスタグラムにアップしたい人にはうってつけです。
Orange Camera
Orange Cameraも、エフェクトをかけながら写真を撮るタイプのアプリですが、上のReflexがおしゃれ系のエフェクトがだとすると、このOrenge Camは割りとサイケなイメージのものや、奇抜なエフェクトが多めです。
▼かなり刺激的な写真が撮れます
アイコンの可愛さとは全く正反対の、ドギツイ写真が好みの方にピッタリです。
Color Accent
Color Accentは、写真のある色域のみを抽出して、印象的な写真に仕上げてくれるアプリです。
モノクロ写真の女性の唇だけに色が付いているような写真を見たことはありませんか。
▼そんな感じの通好みの写真が簡単操作ですぐに作れてしまいます。
操作は至って簡単で、色が付いて欲しい部分をタッチするだけです。
MiniatureCam
MiniatureCam はその名の通り、被写体がまるでミニチュアのジオラマのように見えてしまうアプリです。
最近のちょっと高性能なデジカメには、ミニチュアモードが付いてたりしますが、それと同様な効果が得られます。
電車や、飛行機、車や船のような、乗り物系の写真で一層真価を発揮します。
Stackables
このアプリは、かなり多機能なフォトレタッチアプリです。
普通のレタッチアプリは、エフェクトがどんどん上書きされてしまいますが、これはエフェクトをレイヤーで管理できるので、かなり高度な、手の込んだ仕上げを目指すことが出来ます。
最初はちょっと操作が複雑そうなイメージで、とっつきにくいかもしれませんが、説明ビデオも用意されているのでそれをみて、「これならイケルでーー」とガッテンしてからゲットしてみると良いでしょう。
iPhone用とiPad用でそれぞれ用意されています。
▼iPhone用です
▼iPad用です
写真整理
読んで字の如く、カメラロールの写真をとても見やすく分類してくれるアプリです。
分類と言っても、「デバイスのカメラで撮った写真」「動画」「スクリーンショット」「その他」に分けてくれるだけですが、カメラロールが大洪水になってしまっている人の救世主となること、請け合いです。
Appleデバイスの標準アプリにしても良いくらいだと思います。
KitCamera
KitCameraは、カメラアプリですが、操作の際のビジュアルがメカっぽくて楽しいアプリです。
レンズ、フィルム、フレーム(額縁)をそれぞれ選んでから撮影するという、カメラ好きのためのアプリと言っても良いくらいです。
もちろん、写真を加工していくことも出来ます。
ビジュアル的に気に入れば、楽しく使っていけると思います。
ClonErase
ClonEraseは、複数の写真から、人物だけを残す、または人物だけを消す事ができる便利アプリです。
上の画像はアプリの解説画像ですが、左側が、人物の合成、左側が人物の消去を表しています。
例えば記念撮影の時に、最初に撮影する人と次に撮影する人を決めておいて、それぞれ撮った2枚を合成することで、1枚の写真に全員写っている状態にしてくれます。
写真を取るときに、最初に撮影する人が入るスペースを確保しておかないと、うまく合成されません。
逆に、何度撮っても人が写ってしまう景色も、数枚を合成することで全く人物が写っていない写真を作成することが出来ます。
一番最初のアプリでは、いらない部分だけを削除できますが、ClonEraseは人物だけに特化して消してくれるという仕組みです。
Polyframe
写真フレームアプリはたくさんありますが、Polyframeは特にフレームの微調整の自由度が高いのでオススメです。
凝り始めると、時間を忘れて没頭できます。
旅行の写真を頑張ってまとめていると、とても楽しいですし、人に見せても喜んでもらえます。
Funky Photo Fonts
Funky Photo Fontsは、写真にテキストを書き加えたい時に、かなり自由にいじれるアプリです。
逆に、文字入れだけしか出来ませんが、そのシンプルさゆえ、操作も大変わかりやすいです。
他のフォトレタッチアプリと合わせて使うと良いでしょう。
PixlrExpress
PixlrExpressは、PC版のウェブサービスも有名な、フォトレタッチアプリです。
このブログでも、フォトレタッチはほとんどPixlrExpressとSkitchだけを使っています。
PixlrExpressのpC版と同様の操作感なので、使ったことのある方なら、すぐに使い始められるでしょう。
とは言うものの、操作は感覚的にできますので、初めてでも全く心配ありません。
フォトショップ並にフォトレタッチできるのは、Expressが付かない、「Pixlr Editor」の方ですので試してみてください。
高機能なのに簡単、そして無料。ありがたいことです。
Reflection
Reflectionは、どんな写真も「逆さ富士」にしてしまえるアプリです。
上手に使えばかなり幻想的でアーティスティックにもなりますし、ふざけた写真も作れます。
ちょっとした息抜きに、オススメです。
Snapseed
SnapseedはGoogle発(というか、Googleが買収した会社)のフォトレタッチアプリです。
独自の操作方法で、直感的に、簡単に、インパクトのあるカッコイイ写真が作れます。
極めると、実は一番ツカエルアプリかもしれません。
Googleモノなので、当然、無料です。
Tadaa SLR
Tadaa SLRは徹底的に背景の「ボケ」に特化したアプリです。
「ボケ」させたくない部分をマスクして、ボケ具合や範囲を指定すると、被写界深度が激浅の、プロが撮ったようなピントが完璧な写真風に仕上がります。
やり過ぎると不自然になるので、多少の慣れが必要ですが、背景がキレイにボケている写真はやっぱりキレイですね。
MonoPix
MonoPixはモノクロ写真の制作に特化したカメラアプリです。
一言にモノクロと言っても、様々な風合い、色合い、仕上がりの写真が作れますので、ちょっとカッコつけた写真を撮りたい、作りたいというときにピッタリのアプリです。
アイコンの可愛らしさもポイントです。
Light Camera
Light Cameraは、操作ギミックが楽しい、カメラアプリです。
エフェクトの内容は、他と大差ありませんが、シンプルな味気ない操作感のアプリが多い中、メカをいじっている感覚が、古くもあり、新鮮でもあります。
ちょっとくらい面倒な方が味があって良い、という方には丁度いいのではないでしょうか。
キラキラシールカメラ
ここからは、「+6」のアプリになってきます。
私の趣味が多分に反映されていますので、多少覚悟して御覧ください。
キラキラシールカメラはズバリ、ビックリマンシールの「ヘッド」が作れるアプリです。
▼こんな具合に地獄組もヘッドになっちゃいます
アラフォー世代の男子なら、避けて通れなかったビックリマンシールブームですが、あの頃の甘酸っぱい思い出とともに、楽しいキラキラシールを作り出そうという、ただそれだけのアプリです。
ただのノスタルジーに浸るためのアプリとも言えます。
まあ、私はシールを集めるよりも、集めている連中が捨てるお菓子を集めている側でしたけど。
ちなみに、アプリの画面上ではキラキラシールが、見る角度によって本当にキラキラとして見えるので、そこまで味わいたい方は、アプリをインストールしてみてください。
Word Lens
Word Lensは、結構前から世間を騒がせていたようですが、恥ずかしながら最近知りました。
そして、Word Lensがやってのける仕事の凄さに、びっくりしすぎて腰が抜けそうでした。
知らない方のために簡単に説明すると、Word Lensは「翻訳カメラ」なんです。
まるでドラえもんの道具のようですが、本当です。
例えば、下の画像を御覧ください。
英語のNEWがドイツ語のNEUに置き換わっています。
例えば、海外旅行先で、空港や駅の表示が読めなくても、Word Lenをインストールしてカメラを向けると、翻訳してくれるというわけです。
使ってみると分かりますが、マジでビビります。
大変惜しいことに、日本語化はまだのようですが、GoogleがWord Len(を作った会社)を買収したため、近いうちに日本語化されると噂されています。
このアイデアだけでも脱帽モノですが、Google様のおかげで、無料でダウンロードできます。
(2015年1月現在、購入できなくなっています。)
Starry Night
Starry Nightは、同名のゴッホの名画を、それこそグリグリいじり倒して、瞑想するというか我を忘れるというか、世の中の嫌なことを忘れて現実逃避するためのアプリです。
▼ゴッホの名画をグチャグチャといじれます
ゴッホ独特の筆のタッチが、生き物のようにウニョウニョとうごめいているさまを見ているだけでも楽しいですし、それをあっちこっちにタッチしていじるのも、独自の世界観に没入できて素敵です。
何の役にも立たないアプリですが、こういうのもたまにはいいんじゃないですか。
PopDot
PopDotは、写真をリキテンシュタイン風のポップアートにレタッチしてくれるアプリです。
よくある、スケッチ風とか油絵風とかのレタッチアプリは正直あまりおもしろくないですが、PopDotなら一風変わった仕上がりになるので、他の人とちょっと違う画像がほしいという方にはうってつけです。
Angle Meter Pro
Angle Meter Proは、いわゆる角度を測れるアプリですが、写真だけでなく、カメラを向けた先の被写体の角度も測れるところが便利です。
基準線の位置を固定してから角度を測ったりすることもできます。
水準器や分度器が当てづらい部分のおおよその角度を測ったり、傾いているかをチェックするのに役立ちます。
AugmentRuler
AugmentRulerは、これまた結構ビックリ技術のアプリです。
カメラで撮影した物体の寸法を、画面上で図ることが出来るのです。
以前紹介したアプリでは、寸法は定規やメジャーで計測し、その数値を画像に入力するというものでしたが、これはカメラを向けると、正確な寸法でダイレクトに計測できるんです。
(紙幣の大きさを認識して、そこから適切な比率で寸法を表示させる仕組みですね)
そのためには、紙幣を同じ画面に移す必要があり、日本の紙幣なら千円札を使います。
画像は単行本の寸法を測ったものですが、ほぼ正確な寸法です。
精度を挙げるには、いわゆる「ピン札」であれば完璧です。
折れ曲がってまっすぐ伸びていないお札だと、寸法にズレが出ます。
1000円札の他に、1ドル札、20ドル札、10元札、10000ウォン札が対応しています。
あまりしわくちゃのお札だとしっかり測れませんが、iPhoneと千円札があれば、寸法が測れる時代になりました。
第1回めのアプリ紹介記事はこちらからどうぞ。
建築設計デザイン関係で使えそうなアプリ10選
記事中にちょいちょい出て来る、木組みの怪しい建築物について知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
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