丸山珈琲で扱っているコーヒーのなかでも、年間に数回しか販売されない「バイヤーズセレクション」というコーヒー豆。
たまたま丸山珈琲を訪れた時に、「今日から販売なんです。今回は特に取扱量が少ないのですぐ売り切れちゃうと思いますよー」なんて言われたものですから、できるだけコスパの高い豆を買いに来たとは言えず、ついつい買っちゃいました。
でもですね、出会いはスローモーションですね、コーヒー豆と言えども。飲んでみれば、そんな勢いに任せて買ってしまった杞憂もさっぱり晴れました。
すばらしい体験を与えてくれた、丸山珈琲のバイヤーズセレクションについて語ります。
出会った時が買い時!バイヤーズセレクションのレア度
たまたま訪れた丸山珈琲の店頭で出会ったバイヤーズセレクション。
ファンの方はご存知だと思いますが、年に数回、丸山珈琲の丸山健太郎氏が自信を持ってお薦めする逸品のシリーズです。
今回は7番目ということで、銘柄は「コスタリカ・エルサル・デ・サルセロ・ゲイシャ・レッドハニー」です。
上の写真からもわかるように、通常品のパッケージはシルバーなのに高級感あるホワイトのパッケージです。しかも、箱に入ってます。セレブ感が溢れてます。
自宅用なのに箱にまで入れられてしまって、箱はいならないから100円まけて、とも言えずそのまま買って帰りました。
箱の中にはコーヒー豆の他に、特別な説明書まで入ってました。しっかり、「最上級」って書いてありますね。
コーヒー豆の生産地や生産者のデータ、丸山氏の思い入れの深さなどが書き込まれています。
こんなに特別なバイヤーズセレクション、お値段もやっぱり特別。法外な値段ではありませんが、毎日飲むコーヒーとして購入することは、大金持ちでもないとまず無理。
下世話ですが、お値段は100グラムで2808円(込)です。
一緒に買った、エチオピア・ハチラの1350円が安く思えてしまうほどですが、Amazonで一番売れているヒルスのコーヒー豆は750グラムで972円ほどですから、お値段のグレードの高さがお分かりいただけるかと思います。
ヒルス リッチブレンド AP 750g(粉) | ||||
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店員さんの説明では、今回の仕入れは丸山珈琲全店での取扱量がたったの18キログラムとのこと。100グラムずつの販売で180個しか販売されないという計算。しかも、喫茶でいただくこともできるわけで、豆として販売される量はもっと少ないということですね。
この記事を作成している時点では、まだ通販で販売されていましたが、完売するのも時間の問題でしょう。
いつも数日で終わってしまうとのことでした。ちなみに、喫茶でいただくと1杯1400円という、なかなかハイレベルなお値段とのことです。
そんな貴重なコーヒー、焙煎したての新鮮なうちに早速いただくことにしましょう。
バイヤーズセレクションコーヒーがくれた感動をおすそわけ
「コスタリカ・エルサル・デ・サルセロ・ゲイシャ・レッドハニー」を挽いてしまう前に、まじまじと観察します。
中煎りで、キレイな豆です。とても粒ぞろいで、欠点を極力取り除いた手間暇のかかっている豆であることがわかります。
こいつを中粗挽きで24グラム挽き、コーヒープレスで頂くこととします。
何も予備知識無く自分の舌を信じて味わっても良いのですが、貴重なコーヒーなので、プロ中のプロ丸山氏がどう感じたかを知っておいてから飲むほうが、味わい漏れがなくてすむかな、ということであんちょこを予め読んでおきます。
丸山珈琲の一覧表によると、「香水のような華やかさと、洋梨、青りんご、グレープフルーツの風味。繊細な舌触りと、上品でしっかりした甘さ」とのこと。
これを読むだけでも、「香水!?」というフレーズに興味津々。
私も丸山氏の著書、「コーヒー完全バイブル」の記述に従いコーヒーを淹れ、頂いてみました。
珈琲完全バイブル | ||||
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誤解を恐れずにいうなら、この「コスタリカ・エルサル・デ・サルセロ・ゲイシャ・レッドハニー」、「飲む香水」といっても過言ではないでしょう。
紅茶のような華やかさで、一瞬コーヒーであることを忘れます。
ボキャブラリーの無さを呪いたくなりますが、それこそ薄めのフルーツジュースのような、フルーティさが格別です。
繊細、上品、上流階級、貴族、セレブ、そんなイメージが湧き上がります。
嫌味なく突き抜ける酸味が個性を際立たせていて、あとに残る「まだもうちょっと居てちょうだい」と言いたくなる甘みがあります。
格別、透明感、さすが、スゴイ、といった、ショボい形容しか出来ない自分を責めたくなるほどの味わいです。
もちろん、破綻のないバランスの中で、これだけの味、香りが楽しめてしまう懐の深さも最大の特徴の一つでしょう。
いやはや、さすが「最上級」。
自宅で飲むなら1杯400円くらいです。そう考えると、たったこれだけのコストでコーヒーに対する概念すら変えてくれる味わいを堪能できるんですから、安いものです。
もしコーヒーなんてみんな同じだと思っていたり、逆に、コーヒーの向こう側を見たいという野望があったりするなら、売り切れる前にバイヤーズセレクションにチャレンジするしかないでしょう!!
貴重なコーヒーをしっかり味わうための準備
丸山珈琲のバイヤーズセレクションの味わいを出来る限り引き出すためにおすすめしたい、3種の神器があります。
まずは均一に豆が挽けるグラインダー(コーヒーミル)です。過去の記事「コーヒーミルと挽きたてコーヒーが日常を変貌させる」でも紹介していますが、デロンギのコーヒーグラインダーは均一に確実に挽けます。
デロンギ コーン式 コーヒーグラインダー KG364J | ||||
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続いて、丸山珈琲のコーヒーを楽しむならコーヒープレスも必需品。
ボダムのコーヒープレスなら、どれでも間違いないでしょう。サイズとデザインは好みで選んだら良いと思います。コーヒーをゆっくり楽しめる、冷めにくいコーヒープレスなんていうのもあります。
【正規品】 BODUM ボダム BODUM COLUMBIA フレンチプレスコーヒーメーカー ダブルウォール 0.5L 11055-16 | ||||
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最後は、コーヒーをより広く深く楽しむきっかけを作ってくれる「コーヒー完全バイブル」です。
淹れ方や、コーヒーを味わう時の香りの指標を知るだけでも楽しいですね。
珈琲完全バイブル | ||||
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これらの3種の神器を用いれば、バイヤーズセレクションのような貴重なコーヒー豆はもちろん、デイリーなコーヒー豆でもよりおいしく楽しめるに違いありません。
みなさんも、ちょっと特別なコーヒー豆をゲットして、ちょっと手間をかけて、素敵なひと時をお過ごしください!!