Adobe Ink&Slideがついに日本での販売が開始されることになりました。
発表されたのが6月なので、3ヶ月以上経ったことになりますが、当初は年末の発売との事だったので2ヶ月程早く段取りがついたということになります。
発表当初はすげぇガジェットが出たもんだとテンションも上がりましたが、現時点ではどんなものなのか、アメリカでの評判なんかも交えながらお伝えします。
Adobe Ink&Slideの発売は10月17日!お値段は?
Adobe Ink&Slideの日本での発売は10月17日となりました。
Amazonではもう予約も始まっていますが、そのお値段にやはり注目が集まります。
▼そのお値段はズバリ・・・
Adobe Creative Cloudと連携する全く新しいデジタルペンと定規、Adobe Ink & Slideを日本でも販売開始より
高い!高すぎるよ、Adobeさん!!
Ink部分がJot touch PIXELPOINTとほぼ同等の性能と考えると、22800円-13800円で、Slide部分が9000円ということになります。
電池不要のソリッド感たっぷりのおしゃれ定規が9000円・・・。
過去記事にも書いたように、やっぱりAdobe信者でもない限り、おいそれと出せる金額じゃないです。
この記事を書いている時点では、Amazonでの価格は定価から9%ほど割引されていて、税込み20725円となっています。
それでも、なかなか即決はムリ、というか、すでにJot touch PIXELPOINTを持っているので、Ink部が不要なんです。
Slide部だけ別売りしてくれませんかね。
Adobeの新作アプリがipadでのスケッチを激変させる予感
Adobe Slideがまだ入手不可能なので、ぽいものを自作した
Adobeのipad用アプリに「Adobe Illustrator Draw」が追加され、盛り上がるか?
Adobe Ink&Slideが日本で発売されるのに合わせたのかどうかはわかりませんが、Adobe Ink&Slide発表と同時にリリースされた「Line」と「Sketch」は結構衝撃的でした。
「Line」と「Sketch」が密かに、それぞれIllustratorとPhotoShopを冠するようになったのも、Adobeのブランドイメージ戦略なのでしょう。
▼「Line」と「Sketch」がちょっとパワーアップ
これに、いままで「Adobe Ideas」としてリリースされていたベクター描画タイプのアプリを、同じシリーズにまとめるべく「Adobe Illustrator Draw」を追加したものと思われます。
ちょっと使ってみましたが、「Line」があれば「Adobe Illustrator Draw」は無くても用が足りるように思えたのですが、Adobeのクラウドを活用しているような本物のクリエーターのみなさまにとっては、素晴らしいソリューションなのでしょう。
無料なので、とりあえず落としておいて損はないとは思います。
とは言うものの、建築的なスケッチを描きたいなら、結局「Line」に落ち着くと思います。
adobeの「Line」なら誰でも簡単にパースが描けるぞ
Adobe Ink&SlideのAmazonアメリカでの評判は?
アメリカのAmazonで先行して販売されている商品が日本で発売される際は、本家Amazonのレビューを見ておくと結構役に立ちます。
英語がわからなくても、グーグル先生に翻訳してもらえばなんとなくわかるからです。
さっそく、本家Amazonを覗いてみると、Adobe Ink&Slideのレビューは2件ありました。
1件は短すぎて詳細はわかりませんが、1件は結構しっかり書いてありました。そしていずれも★2という低評価。
このレビューによると、タイトルからして「今日届いたけど、今日返品したよ」というガッカリ感あふれるもの。例によってグーグル先生の翻訳はなかなかシビアな表現が多発(笑)するのですが、私なりに簡単にまとめると
・Slideの使い勝手や機能が期待はずれだった
・性能の割に値段が高すぎる
・Adobeはもっとがんばれ
といった雰囲気です。
私も発表当初はかなりテンションが上がっていましたが、実際「Slideっぽいモノ」を作ってみてわかったのが
「Adobe Lineの定規は指で操作するのがもっとも快適」
ということ。
そしてInkを買わずとも、Jot Touch Pixelpointがあれば、筆圧感知スタイラスは全く不足がないということ。
そんなわけで、せっかくAdobe Ink&Slideが発売になるというのに、私のテンションは全く上がりませんぜ、ボス。
参考記事
結局Jot Touch with Pixelpointを買っちまったが・・・
Adobe Slideがまだ入手不可能なので、ぽいものを自作した
Adobe Ink&Slideを買うべきなのは、こんな人たちだ!!
ここまで、ほとんどAdobe Ink&Slideのことを褒めたりしてませんが、道具として優れていないと言っているわけではないんです。
本当に必要な人にとっては、まさに水を得た魚のように、デザインが捗ること請け合いなのです。
つまり、万人向けではなく、使う人を選ぶ、とも言えます。
すなわち
・Adobeのことが三度のメシよりも好きだ
・使い勝手とか、そんなことじゃなくて、Adobe Ink&Slideのデザインそのものが好きなんだ
・Adobe Ink&Slideの実機を体験してみて、使いやすさを実感済みだ
こんな人たちにこそ、Adobe Ink&Slideは必要とされているんだと思います。
毎日Adobe Lineでパースやスケッチを書くようなことがなければ、「指」さえあれば良いんですから。
さあ、あなたはAdobe Ink&Slideが必要な人ですが、それとも「指」派ですか。