都道府県市区町村より
日本全国の都道府県や市区町村の例規集に一発でアクセスできる便利なサイトを発見したので、ご紹介します。
設計における法規のチェックで欠かせないのは、地域独自の条例関係です。
大前提となる建築基準法を補足するような意味合いで、各都道府県や市区町村で独自の建築基準法施行条例(呼び方は様々です)やバリアフリー法関係、地区計画、駐車場附置などが定められています。
建物の規模が大きくなるほど、より多くの規定の影響を受けますが、元となる資料を探すのが結構大変です。
しかし、ご紹介するサイトからたどれば、あっという間に欲しい情報にたどり着けます。
日本各地で設計する方ほど重宝すると思いますので、ぜひチェックしてみてください。
「都道府県市区町村」から例規集への入り方
ではさっそく、各行政の例規集への入り方を見ていきます。
トップ画面「都道府県市区町村」から、「都道府県市区町村の公式メディア」をクリックします。
続いて、分野別メディア一覧表から、一番右の最も地味な「例規集」の欄の「表示」をクリックします。
すると、北海道から順にすべての例規のリンク先が表示されます。
ただ、これだと北海道以外の都府県から調べたい場合、ずっとしたまで画面をスクロールしなければならず大変です。
そこで、テキスト検索をします。
上の画像のようにキーボードの「CTRL(コントロールキー)」を押しながら「F」キーを押します。
これを「CTRL+F」と記載しています。
するとテキスト入力ウインドウがでますので、そこに東京なら東京、と入力してエンターキーを押すと、一気に東京都まで画面が遷移してくれます。
市区町村の読み方や漢字がわからない場合は、とりあえず都道府県から追っていけばいいと思います。
例規検索画面の例
各行政の例規の画面をいくつか紹介します。
東京都の建築安全条例を調べたい場合は、このようになります。
大阪市の建築基準法施行条例を調べたい場合です。
兵庫県のバリアフリー条例(福祉のまちづくり条例)を調べたい場合です。
兵庫県の例規データベースでは、条例の最新改正年月日も記載されており、便利ですね。
調べ方のコツとしては、どの行政でも左側に「体系」別に例規を掲載していますので、建築確認に関連するものとしては、「都市計画」や「建築」、「建設」、「住宅」というようなキーワードを頼りに探すと見つかると思います。
「都道府県市区町村」で便利だと思う情報
都道府県ならいざ知らず、市区町村となると地元や住んでいたなどの経験値が無いと読み方がわからない場所も多々あります。
そんなときこの読み方一覧のページを閲覧すれば一気に解決します。
グーグルで検索するより早くて確実です。
上記のような、市の変遷についても一覧で調べられるので便利です。
過去の合併で名前が無くなってしまった市町村なんかもわかりますので、より地域の詳細について調べたいときなどに役に立ちます。
その他、地図や地名、地形など、さまざまなデータベースがあり、地理好き、地形好きなら何時間でも見ていられそうなサイトになっていますので、はまりすぎて仕事に支障をきたさないように注意しましょう!
「都道府県市区町村」を利用するときの注意
「都道府県市区町村」サイトを利用するときに、ご注意いただきたい点をお知らせします。
それはというと、ウェブブラウザの広告ブロック機能を停止したほうがより便利に使える、ということです。
下の画像をご覧ください。
▼広告ブロックあり
▼広告ブロックなし
どちらも、サイトのトップ画面ですが、比較してみると広告ありでは当然ですが広告が表示され多少の煩わしさはあるものの、必要な画像やリンクなども表示されます。
一方で、広告なしでは、非常にすっきりとした表示になるものの、このサイトのすべての機能を使い切れないこととなります。
したがって、「都道府県市区町村」を隅々まで使いこなしたいのであれば、広告ブロックをOFFにして利用することをおすすめします。
このような便利なサイトを無料で利用できることに感謝しつつ、その広告でサイト運営されている方に収益が入ると思えば堂々と利用させてもらって良いと思います。